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―リサーチャーに聞く!#103 『2024年 日本の化粧品市場トレンドレポート』
https://www.tpc-cop.co.jp/topics/4907/
調査概要
【調査主旨】
◆2023年の化粧品の国内総市場は前年比1.9%増の2兆6,350億円。同市場はコロナ禍が明けてメイクアップやレジャー需要が回復したことや、訪日外国人の増加によりインバウンド消費が活性化したことなどを受けて、順調に推移している。また、2024年の同市場は2023年比2.6%増の2兆7,040億円の見込み。今後の同市場は国内需要やインバウンド消費の活発化により、平均2%程度の伸長率で推移するとみられる。
◆化粧品市場におけるトレンドとして、スキンケアやヘアケア分野での多機能化とプレミアム化が目立っている。スキンケアアイテムのうち、クレンジングは高い洗浄力とスキンケア効果を兼ね備える製品が増え、さまざまなテクスチャーや成分のバリエーションが広がっている。洗顔料は『W洗顔不要』『毛穴ケア』といった機能性が重視され、近年は泡タイプの人気が高まっている。化粧水は一本で複数の肌悩みに対応するマルチ機能型が増えており、手軽で効果的なスキンケアが支持されている。クリームは高機能・部分用クリームが増え、重めのテクスチャーでもべたつかない仕上がりが好まれている。美容液は肌の根本ケアを目的とするものや即効性を謳う製品が増加し、しっかり保湿できるみずみずしいテクスチャーが求められている。シートマスクは、効果・効能別にラインアップが豊富で、韓国ブランドの人気が高まっている。また、頭髪化粧品においては高価格帯ブランドが伸長しており、機能性と美容効果の高いプレミアムケア製品に支持が集まっている。
◆今後の成長領域としては、アンチエイジング、シワ改善、美白スキンケア、敏感肌コスメ、メンズ向けスキンケアなどが注目されている。このうちアンチエイジングやシワ改善に関しては、若年層から高年層まで広く関心が高まっており、近年はウェルエイジングといった価値観の拡大や、若年層の予防効果への期待の高まりなどを受けて、新しい市場機会が生まれている。また、美白スキンケアについては新規有効成分の投入で市場が活性化し、需要が拡大している。さらに、敏感肌コスメにおいては美容効果を高めた製品の人気が高まっている。加えて、男性の美容意識も高まっており、特にスキンケアにおいて今後も顧客の獲得が進んでいくとみられる。このほか、化粧品企業の参入が活発化しているインナービューティ市場についても拡大が見込まれ、特に美白ケアや機能性表示食品が成長を続けるとみられる。
◆マーケティング戦略としては、インフルエンサーを活用した施策やVTuberとのコラボ施策を取り入れるブランドが増えている。また、ユーザー生成コンテンツ(UGC)も重要なマーケティングツールとして活用されているほか、肌分析やカウンセリングサービスを提供するビューティテックの導入や、リアルな空間で製品を試せる体験型ストアの展開などで、顧客の満足度とロイヤリティの向上を目指すブランドが増えている。
◆当資料では、国内の化粧品市場に焦点を当て、その沿革や主要プレーヤー、市場規模、市場動向について俯瞰的に論じるとともに、スキンケアのアイテム別分析や、テーマ別分析、マーケティング戦略といったさまざまな角度から最新の動向に焦点を当て、参入各社のマーケティング活動に資するデータを提供することを目的としている。
【調査期間】
2024年5月~10月
【目次】
1.レポートの概要
1. 調査概要
2. 市場サマリー
3. トレンドサマリー
2.化粧品の市場概況
1. 化粧品とは
2. 沿革
3-1. キープレーヤー:化粧品企業
3-2. キープレーヤー:異業種企業
3-3. キープレーヤー:小売企業・D2C企業
3.化粧品の市場規模
1. 総市場
参考. 世界市場における日本のポジション
参考. 化粧品消費に関する近年の傾向
2. 分野別市場
3. チャネル別市場
参考. 化粧品の購入実態
4. 企業別売上ランキング
5. 今後の展望
4.スキンケアのアイテム別市場分析
1-1. スキンケア市場の動向
1-2. スキンケア市場のトレンド分析
参考. スキンケアの使用実態
2-1. クレンジング市場の動向
2-2. クレンジング市場のトレンド分析
3-1. 洗顔料市場の動向
3-2. 洗顔料市場のトレンド分析
4-1. 化粧水市場の動向
4-2. 化粧水市場のトレンド分析
5-1. 乳液市場の動向
5-2. 乳液市場のトレンド分析
6-1. クリーム市場の動向
6-2. クリーム市場のトレンド分析
7-1. 美容液市場の動向
7-2. 美容液市場のトレンド分析
8-1. シートマスク市場の動向
8-2. シートマスク市場のトレンド分析
9-1. 日焼け止め(顔用)市場の動向
9-2. 日焼け止め(顔用)市場のトレンド分析
5.頭髪化粧品のトレンド分析
1-1. 頭髪化粧品市場の動向
1-2. 頭髪化粧品市場の分野別動向
1-3. 頭髪化粧品市場のキープレーヤー
2-1. ヘアケア市場のカテゴリ別動向
2-2/3. ヘアケア市場のトレンド I/II
2-4/5. ヘアケアに関する消費者意識 I/II
6.テーマ別市場分析
1-1. アンチエイジングスキンケア市場の動向
1-2. アンチエイジングスキンケア市場のキープレーヤー
1-3/4. アンチエイジングスキンケア市場のカテゴリ別動向 I/II
1-5/6. アンチエイジングスキンケア市場のトレンド I/II
1-7/8. アンチエイジングスキンケアに関する消費者意識 I/II
2-1. 美白スキンケア市場の動向
2-2. 美白スキンケア市場のキープレーヤー
2-3. 美白スキンケア市場のカテゴリ別動向
2-4/5. 美白スキンケア市場のトレンド I/II
2-6. 美白スキンケアに関する消費者意識
3-1. 敏感肌コスメ市場の動向
3-2. 敏感肌コスメ市場の分野別動向
3-3. 敏感肌コスメ市場のキープレーヤー
3-4. 敏感肌コスメ市場のカテゴリ別動向
3-5/6. 敏感肌コスメ市場のトレンド I/II
3-7. 敏感肌コスメに関する消費者意識
4-1. メンズコスメ市場の動向
4-2. メンズコスメ市場の分野別動向
4-3. メンズコスメ市場のキープレーヤー
4-4. メンズコスメ市場のトレンド
5-1. インナービューティ市場の動向
5-2. 機能性表示食品・特定保健用食品市場の動向
5-3. インナービューティ市場のキープレーヤー
5-4. インナービューティ市場のカテゴリ別動向
5-5/6. インナービューティ市場のトレンド I/II
5-7. インナービューティに関する消費者意識
6. オールインワン市場の動向
7. まつげ美容液市場の動向
8. マイクロニードル市場の動向
9. 幹細胞コスメ市場の動向
10. 韓国コスメ市場の動向
7.化粧品のマーケティング戦略
1. インフルエンサーマーケティング
2. VTuber
3. ユーザー生成コンテンツ(UGC)
4. ビューティテック
5. 体験型ストア
【資料体裁】
A4判110頁
【発刊日】
2024年10月31日