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担当リサーチャーインタビュー記事公開中!!
―リサーチャーに聞く!#118 『2025年 頭髪化粧品の市場分析調査』
https://www.tpc-cop.co.jp/topics/5613/
【調査主旨】
◆頭髪化粧品市場は、コロナ禍の2020年も“おうち美容”需要に支えられ比較的安定な推移を維持していたものの、2021年以降は新興ブランドの台頭で競争が激化し、市場は停滞傾向に転じている。2024年の市場規模は、ヘアカラーにおける主要ブランドの不振や育毛市場での過当競争が要因となり、前年比1.8%減の4,789億円となった。
◆分野別にみると、ヘアケア市場では売上トップ20ブランドのうち、過去3年間にわたって伸び続けているのは、「YOLU」(I-ne)と「セラティス」(ヴィークレア)、「オルナオーガニック」(イルミルド)のわずか3ブランドとなっている。新興ブランドの台頭により、既存ブランドは成長が鈍化または減少し、上位の顔ぶれが大きく変動している。また、中〜高価格帯市場の成長に伴い、後発ブランドの参入が相次いだ結果、商品コンセプトや訴求ポイントにおいて類似性の高いブランドが乱立し、競争が一層激化している。こうした中、「ジアンサー」(花王)や「Gyutto」(ロート製薬)など大手企業から近年相次いで発売されたブランドは、各社の研究開発力を活かした高機能志向の製品として注目を集め、市場投入直後から好調な滑り出しをみせている。また、若年層へのターゲットシフトが進んでおり、例えば「エッセンシャル」(花王)はリニューアルにより若年層を獲得し売上を回復させたほか、「UNOVE」(Wyatt)などはZ世代を中心に獲得し好調に推移しており、同市場を牽引していくとみられる。
◆また、育毛商品市場においては、これまで市場を牽引してきたファーマフーズの業績が伸び悩む中、その影響が市場全体に大きく影を落としている。また、通販チャネルでは広告費の高騰や新規参入の増加を背景に、初回購入価格を大幅に引き下げて新規顧客の獲得を図る動きが加速しており、価格競争が一段と激化している。一方で、「スカルプD」(アンファー)や「インセント」(バスクリン)などは、従来の中高年男性中心のターゲットから若年層へと訴求の幅を広げることで、新たな需要の取り込みを図っている。また、女性向け育毛商品市場の拡大も顕著であり、特に「リリィジュ」(富士産業)などは、女性特有の悩みに応える商品設計や訴求戦略が奏功し、好調な推移をみせている。
◆2025年については2024年比0.6%増の4,820億円となる見込み。今後の市場成長の鍵を握るのは、若年層のライフスタイルや価値観に寄り添いながら、トレンドを的確に捉えた商品を次々と打ち出す新興ブランドの動きである。こうしたブランドは、既存の枠組みにとらわれない新規性の高い商品展開を強みに、急速に存在感を高めており、今後の市場を大きく席巻していくとみられる。
◆当資料では、ヘアケア、ヘアカラー、ヘアメイク、育毛商品の各分野を徹底分析。大手ブランドから新興ブランドまで幅広いブランドを対象に、各ブランドの発売経緯やコンセプト、商品展開、販売高、販売方法などを分析している。また、分野別・種類別・訴求別の販売高を算出しているほか、消費者調査分析も掲載。同市場の動向とトレンドを多角的な視点から明らかにしている。
【調査期間】
2025年1月~2025年5月
目次
【調査項目】
(総市場編)
1.頭髪化粧品市場の概要
2.頭髪化粧品の市場規模
2-1. 全体
2-2. 分野別
2-3. ブランド別シェア
3.消費者の意識と実態
3-1. 頭皮や髪の悩み
3-2. 加齢と頭皮・髪の変化
3-3. 理想・魅力的なキーワード
3-4. 使用アイテムと金額
3-5. ヘアケアブランドの認知・使用率
3-6. 白髪染めの使用実態
4.販促活動
4-1. SNS・EC×口コミの醸成
4-2. 若年層へのアプローチ
4-3. 店頭施策
4-4. 他社との連携・コラボレーション
4-5. ポップアップ・SNSの活用
4-6. その他
5.今後の展開
5-1. 全体
5-2. 分野別
(分野別市場編)
1.ヘアケア市場
1.ヘアケア市場の概要
2.ヘアケアの市場規模
2-1. 全体
2-2. ブランド別シェア
(参考) ナイトヘアケア市場
2-3. 種類別
2-4. 価格帯別
3-1.ヘアケアのブランドポジション①
3-2.ヘアケアのブランドポジション②
4-1.ヘアケアの商品トレンド①
4-2.ヘアケアの商品トレンド②
4-3.ヘアケアの商品トレンド③
2.ヘアカラー市場
1.ヘアカラー市場の概要
2.ヘアカラーの市場規模
2-1. 全体
2-2. ブランド別シェア
2-3. 種類別
2-4. 訴求別
4-1.ヘアカラーの商品トレンド①
4-2.ヘアカラーの商品トレンド②
4-3.ヘアカラーの商品トレンド③
3.ヘアメイク市場
1.ヘアメイク市場の概要
2.ヘアメイクの市場規模
2-1. 全体
2-2. ブランド別シェア
2-3. 種類別
2-4. 訴求別
3-1.ヘアメイクの商品トレンド①
3-2.ヘアメイクの商品トレンド②
3-3.ヘアメイクの商品トレンド③
4.育毛商品市場
1.育毛商品市場の概要
2.育毛商品の市場規模
2-1. 全体
2-2. ブランド別シェア
2-3. 種類別
2-4. 訴求別
3-1.育毛商品の商品トレンド①
3-2.育毛商品の商品トレンド②
(個別ブランド編)
・YOLU(株式会社I-ne)
・ボタニスト(株式会社I-ne)
・アンドハニー(株式会社ヴィークレア)
・エイトザタラソ(ステラシード株式会社)
・ululis(株式会社H2O)
・エッセンシャル(花王株式会社)
・セラティス(株式会社ヴィークレア)
・オルナオーガニック(イルミルド株式会社)
・ルシードエル(株式会社マンダム)
・フィーノ(株式会社ファイントゥデイ)
・プリュスオー(株式会社多田)
・オルビス(オルビス株式会社)
・ReFa(株式会社MTG)
・UNOVE(Wyatt Co.,Ltd)
・プラストゥモロー(株式会社ファイントゥデイ)
・モロッカンビューティ(ボトルワークス株式会社)
・メルト(花王株式会社)
・マイブースターズ(株式会社ネイチャーラボ)
・ジアンサー(花王株式会社)
・Gyutto(ロート製薬株式会社)
・プロリー(ロート製薬株式会社)
・cocone(株式会社はぐくみプラス)
・マトメージュ(株式会社ウテナ)
・ニューモ(株式会社ファーマフーズ)
・チャップアップ(株式会社ソーシャルテック)
・ラボモ(株式会社アートネイチャー)
【資料体裁】
A4判168頁
【発刊日】
2025年5月13日