コンシューマーレポートNo.284
訪問介護における食事の実態調査

―「介護従事者」は「市販の介護食品」と「介護家族」をつなぐ『パイプ役』となり得るのか?―

商品番号 cr110190406
価格 ¥ 396,000 税込
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概要
【調査趣旨と結果】
◆今回、訪問介護において食事の調理を行っている介護従事者511人を対象に、訪問介護の食事に関するアンケート調査を実施した。なお、今回の調査では、介護従事者を「ホームヘルパー」「ケアワーカー」「サービス提供責任者」に分類し、調理の実態や介護食品に対する考え方の違いを探った。

◆調査の結果、介護従事者の属性(職種)によって介護食品の利用実態や介護食品に対する考え方が異なることがわかった。

◆まず、「サービス提供責任者」については、介護食品の認知度が高く、利用経験者も多いとの結果となった。また、介護食品に関する情報収集やセミナー・勉強会、試食会への参加に対しても積極的である。このほか、「サービス提供責任者」は、「ホームヘルパー」や「ケアワーカー」にとって、被介護者の食事や市販の介護食品に関する“情報源・相談先”となっていることがわかった。

◆「ケアワーカー」も介護食品の認知度が高く、利用経験者も多い。さらに、介護家族に介護食品を紹介している人の割合も他の属性に比べて高い。介護食品を紹介する理由としては、「実際に使ってみてよかった」ことや「セミナーで紹介されてよかった」点を挙げており、こうした経験が介護食品の紹介につながっている。

◆一方、「ホームヘルパー」は「ケアワーカー」や「サービス提供責任者」に比べて介護食品の認知度が低く、介護食品の利用経験者や介護家族に介護食品を紹介している人も少ない。「ホームヘルパー」では介護食品について詳しく知らないことが課題となっているほか、介護家族から介護食品を使わないように要望があったことも介護食品の利用や紹介においてボトルネックとなっている。

◆以上の結果から、介護従事者に対しては、属性別の特徴に応じたアプローチが不可欠である。「サービス提供責任者」に対しては、「ホームヘルパー」や「ケアワーカー」に訪問先で介護食品を紹介してもらうための提案書(情報ツール)を提供することが重要と考えられる。また、「ケアワーカー」については試食会やセミナー等によるアプローチ、「ホームヘルパー」に対しては介護食品の認知度向上に向けた取り組みが、介護家族への介護食品の紹介につながると考えられる。

◆当レポートでは、訪問介護における調理の実態、介護食品の利用実態、介護家族への介護食品の紹介有無、介護食品に対する考え方について、介護従事者の属性別や性別で分析している。

【調査方法】
WEBによるアンケート調査
調査エリアは全国
対象:訪問介護において直近1ヶ月以内に生活援助の「食事の調理」を実施した介護従事者511人
   ※介護従事者…「ホームヘルパー」「ケアワーカー」「サービス提供責任者」

【調査内容】
◆介護食品の認知度
◆介護食品の利用実態
◆訪問介護における調理の実態
◆介護食品に対する考え
◆介護食品に関する情報源・相談先

【調査実査日】
2019年4月25日~5月7日


目次
■調査概要
■被験者特性
■分析編
1 調査の背景
2 介護食品の認知度と利用実態
3 介護食品の利用状況
4 介護食品を利用したきっかけ
5 介護食品の今後の利用意向
6 介護従事者が求める商品
7 介護食品に対する考え方
8 市販の介護食品の紹介フロー
9-1 属性別のアプローチ方法 -サービス提供責任者-
9-2 属性別のアプローチ方法 -ホームヘルパー-
9-3 属性別のアプローチ方法 -ケアワーカー-

■集計編
1 介護食品の認知度(SA)
2 市販の介護食品に対するイメージ(SA)
3 市販の介護食品の利用状況(SA)
4-1 利用経験がある市販の介護食品(MA)
4-2 現在も利用している市販の介護食品(MA)
5 市販の介護食品をどのような人に利用しているか?(MA)
6-1 市販の介護食品のブランド認知度(MA)
6-2 利用経験のある介護食品のブランド(MA)
6-3 特によく利用している(いた)ブランド(MA)
7 市販の介護食品を利用したきっかけ(MA)
8 市販の介護食品の利用理由(MA)
9 市販の介護食品で気に入っている点(MA)
10 市販の介護食品の不満点・改善点(MA)
11-1 市販の介護食品の利用をやめた理由(MA)
11-2 市販の介護食品を利用していない理由(MA)
12 被介護者の食事を調理する上で取り組んでいること(SA)
13 介護家族に市販の介護食品を紹介する理由(MA)
14 介護家族に市販の介護食品を紹介していない理由(MA)
15 訪問介護における食事の調理の実態(SA)
16 被介護者の食事の調理を行う際、気を付けていること(MA)
17 訪問介護で食事の調理を行う際、困っていること(MA)
18 ケアマネジャーやサービス提供責任者からの指示を守っているか(SA)
19 被介護者の噛む力・飲み込む力の状態(MA)
20 噛む力・飲み込む力の状態別の割合(FA)
21 訪問介護で食事の調理を実施している被介護者の性別・年齢(SA)
22 訪問介護で食事の調理を実施している被介護者の要介護度(SA)
23 訪問介護で食事の調理を実施している被介護者の家族構成(MA)
24 生活援助の「食事の調理」が必要な理由(MA)
25 被介護者は食事面でどのような問題を抱えているのか?(MA)
26 被介護者に提供している食事の食形態(SA)
27 やわらかさの目安となっているもの(MA)
28 現在「食事の調理」に携わっている被介護者に利用している市販の介護食品(MA)
29 現在、被介護者に市販の介護食品を利用している理由(MA)
30 介護食品に対する考え(SA)
31-1 (今後も)利用したいと思う介護食品の種類(MA)
31-2 (今後も)介護家族に勧めたいと思う介護食品の種類(MA)
32-1 市販の介護食品をどのような状態の被介護者に利用したいか(MA)
32-2 市販の介護食品をどのような状態の被介護者の介護家族に勧めたいか(MA)
33-1 (今後も)訪問介護の食事の調理で市販の介護食品を利用したい理由(MA)
33-2 (今後も)介護家族に市販の介護食品を勧めたい理由(MA)
34 市販の介護食品について、ほしい情報や知りたいこと(MA)
35 どのような市販の介護食品に魅力を感じるか(SA)
36-1 市販の介護食品に関する情報源・相談先(MA)
36-2 在宅の介護家族にとって有益だと思う情報源・相談先(MA)
37 訪問介護において、特に重要だと思う介護サービス(MA)

■調査票


体裁:データ(レポート本文のPPT、PDF、ローデータを収録)
発刊日:2019年7月22日

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