2025年 化粧品用マイクロプラスチックビーズ代替素材の市場分析調査

ー代替素材の現状と今後のポイントを分析ー

商品番号 mr210250660
価格 ¥ 108,900 税込
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【調査概要】
◆2024年における日本国内の化粧品用マイクロプラスチックビーズ代替素材の市場規模は、前年比17.1%増の151億円となった。同市場は、2016年に日本化粧品工業会がマイクロプラスチックビーズの使用中止に向けた要請を発表したことで代替素材の需要が拡大。近年はファンデーションやチーク、アイシャドウといった粉体メイク製品でも切り替えが進められており、同市場の拡大に寄与している。

◆素材別でみると、セルロースとシリカの2成分で市場の9割近くを占めている。なかでもセルロースは、自然由来に対するイメージや、将来的に規制が強化された場合でも問題なく使用できる見込みが高いことから需要が高く、前年比13.1%増と順調な推移をみせた。また、シリカについてはセルロースと比べて平均粒子径や崩壊性、強度などのコントロールが比較的しやすいことから特にメイクアップ製品への採用が増えてきている。さらに、多孔質タイプなど吸油性をコントロールできることからスキンケア用途としても採用が増えており、前年比23.8%増と高い伸長率を記録している。

◆企業別にみると、大東化成工業がセルロース由来マイクロプラスチックビーズ代替素材の、AGCエスアイテックがシリカ由来マイクロプラスチックビーズ代替素材のトップメーカーとしてそれぞれ展開。なかでも大東化成工業はスキンケア用途として洗顔料向けの大粒グレードを展開しているほか、メイクアップ用途としてもソフトフォーカス性に優れるグレードや滑り性、伸展性を付与するグレードなど、用途に応じた粉体を多く展開しており、セルロース由来素材に高い技術力・生産力を有していることから多くの化粧品メーカーに採用されている。加えて、近年は味の素ヘルシーサプライや浅田化学工業などが自社で培ったノウハウを活かすことで独自の代替素材を開発・上市する動きがみられる。

◆一方、特にメイクアップ分野においては代替素材に切り替えることで使用感や伸展性、感触などに大きな影響を及ぼすことから代替素材への切り替えに対するハードルが高い傾向にある。このため、今後の市場拡大にはメイクアップ分野で粉体素材として配合した場合でも使用感や伸展性、感触などに影響を与えないことと生分解性を持たせることの両立がキーとなる。

◆本レポートでは、ニーズの拡大が見込まれる化粧品用のマイクロプラスチックビーズ代替素材市場について、展開状況や開発動向、特許、売上高などから多角的に分析。さらに、今後の戦略や今後の成功ポイントについても取り上げ、化粧品用マイクロプラスチックビーズ代替素材市場の今後の展望についてレポートしている。

【調査期間】
2025年5月~6月

目次
【市場編】
1. 調査概要
 1-1. 調査目的
 1-2. 調査対象企業
 1-3. 調査対象分野
 1-4. 調査方法
2. 化粧品の市場分析
 2-1. 総市場
 2-2. 分野別市場
 2-3. チャネル別市場
3. 主なマイクロプラスチックビーズ代替素材の概要
4. 海外におけるマイクロプラスチックビーズの規制動向
5. マイクロプラスチックビーズ代替素材の市場分析
 5-1. 全体
 5-2. 分野別市場規模
 5-3. 企業別シェア
 5-4. 成分別市場規模
6. マイクロプラスチックビーズ代替素材の主要プレイヤーの動向
 6-1. 素材展開状況
 6-2. 研究開発状況
 6-3. 製品採用動向
7. 今後の展望
 7-1. 市場規模予測
 7-2. マイクロプラスチックビーズ代替素材のポテンシャル
 7-3. マイクロプラスチックビーズ代替素材の成功ポイント

【資料体裁】
A4判41頁

【発刊日】
2025年6月20日