2021年 ロコモティブシンドローム市場の実態と展望

―訴求の「幅」を広げる戦略が加速︕―

商品番号 mr220210550
価格 ¥ 108,900 税込
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概要
【調査主旨】
◆2019年度のロコモティブシンドローム関連商品の市場規模は、前年度比7.3%増の1,566.2億円となった。なお、2010年度と比較して、10年間で約1.6倍に拡大している。市場規模が拡大している要因としては、超高齢社会を背景とした①関節痛などに悩む50代以上の増加、②これら世代の積極的な社会参画、③機能性表示食品制度の開始による各社の積極的な商品展開などが挙げられる。

◆主要各社は機能性表示食品制度を活用した新商品を拡充する傾向にある。新商品の開発にあたっては複合訴求の商品が以前より増えてきていたが、近年はこの流れから派生した戦略を採用する企業が出てきている。具体的には、①これまで関節痛緩和をメインに訴求してきた企業が骨密度・骨質改善や筋肉量向上など他の訴求を中心とした商品を開発・発売する方向性と、②ロコモとは直接に関連しない訴求と結び付けることで新たに市場を開拓する方向性が存在する。

◆①については、例えばサントリーウエルネスは関節訴求の「グルコサミンアクティブ」や「ロコモア」に加えて、2019年に筋肉訴求の「QinniQ」を、2020年に骨訴求の「カルメイト」を発売。同様の傾向は、エバーライフやダイドードリンコ、日本薬師堂、キューサイ、アサヒカルピスウェルネスなどにも見られる。

◆②については、森永製菓が「おいしいコラーゲンドリンク」シリーズにおいて、関節・骨訴求のみならず”肌への潤い”も訴求した機能性表示食品として展開。また、全薬工業も「骨活美」と”美”と結び付けたキャッチコピーでロコモ商品を展開している。今後も、”美容”などロコモとは直接に関連しないジャンルの訴求を交えることで、幅広い顧客を獲得する動きが加速することが予想される。

◆このほか、これまで主要成分として人気であった「グルコサミン」や「カルシウム」「コラーゲン」「コンドロイチン」などに加え、新たな素材を主成分とした製品も増加。なかでも「プロテオグリカン」や「ブラックジンジャー」などは市場として伸びてきており、今後は素材面で差別化を図る動きもいっそう進展することが見込まれる。

◆本調査では、44社を主要企業として徹底調査。ロコモ市場について商品別・分野別・訴求別・チャネル別など多角的に分析し、各社の今後の戦略についてレポートしている。

【調査対象】
<訴求>
◆関節痛緩和
◆骨密度・骨質改善
◆筋肉量向上

<剤形>
◆サプリメント
◆OTC医薬品
◆飲料その他

【調査対象企業】
アサヒグループ食品株式会社、キューサイ株式会社、サントリーウエルネス株式会社、ゼリア新薬工業株式会社、
ダイドードリンコ株式会社、味の素株式会社、興和株式会社、大正製薬株式会社、森永製菓株式会社、
森永乳業株式会社、雪印メグミルク株式会社、株式会社エバーライフ、株式会社ディーエイチシー
株式会社ファーマフーズ、株式会社ファンケル、株式会社再春館製薬所、株式会社世田谷自然食品、
株式会社富山常備薬グループ、株式会社日本薬師堂、株式会社明治、有限会社マイケア ほか

【調査期間】
2020年10月~2021年1月

目次
【調査項目】(ロコモ市場)
1.調査概要
 (1)調査目的
 (2)調査対象
 (3)調査対象企業
 (4)調査方法・その他留意事項
2.ロコモティブシンドロームの概要
 (1)定義
 (2)日本国内の患者数・予備軍数
 (3)予防と対策
 (4)政府・業界団体の動向
3.市場沿革
 (1)~2014年
 (2)2015年~2020年
4.市場分析
 (1)全体
 (2)企業別
 (3)商品・ブランド別
 (4)分野別
 (5)訴求別
 (6)成分別
 (7)チャネル別
5.商品分析
 <補足>注目の関連素材
6.品目分析
 (1)分野・訴求別
 (2)企業別
 (3)成分別
 (4)新商品
7.研究開発動向
8.ロコモ商品の消費者ニーズ
 (1)被験者特性
 (2)意識的に摂取している栄養成分
 (3)ブランドの認知度と摂取経験率
 (4)ブランドスイッチの理由
9.販売方法
 (1)販売チャネル
 (2)販促活動
10.今後の展開
 (1)今後の市場性
 (2)主要企業の今後の展開

資料体裁:A4判92頁
発刊日:2021年1月25日