コンシューマーレポートNo.379
2025年　アイケア対策商品の摂取実態と今後のニーズ分析

ー今後は機能性表示食品でないと戦えないのか？機能性表示食品のトリガーを徹底分析！ー

【調査概要】
◆今回、アイケア対策の実態と商品ニーズを明らかにするため、「目の健康のために機能性表示食品を摂取している20～70代の男女1,236人」を対象にアンケート調査を実施した。

◆まず、現在悩んでいる目の症状を尋ねたところ、「目が疲れる」「目がかすむ・ぼやける」「視力の低下」が上位に挙がった。症状は年代と強く関連し、20～40代では“疲れ・負担”、40～50代では“老眼の入口”、50～70代では“視覚機能の低下”といったように、年代ごとに悩みの構造が異なることが確認された。

◆また、症状の出現率とつらさをマッピングした分析では、「眼精疲労からくる肩こり・頭痛」「ピント調節機能の低下」「細かい字が見えない」「視力の低下」が、悩んでいる層の多さとつらさの両面で高い傾向を示し、ニーズの大きいコア症状であることが明らかになった。

◆症状の原因としては「加齢」と「長時間のPC・スマホ使用」が6割台で最多となり、特に若年女性は「姿勢」「アレルギー」「栄養不足」「化粧品」「カラコン」など、生活習慣・環境要因を多面的に捉える傾向があった。さらに、スクリーンタイムの長さは症状と目的の双方に影響し、スマホ利用時間が長いほど「ドライアイの悩み」や「ブルーライト対策ニーズ」が高まることがわかった。

◆こうした症状や生活背景が、機能性表示食品に“スイッチ”するトリガーにもなっている。購入理由をみると、「機能性表示食品であることがきっかけになった」人は約半数（49.4%）にのぼった。特に「ガチ疲れ目タイプ」「こだわり疲れ目タイプ」では、従来のサプリメントから機能性表示食品へ乗り換えたケースが多く、症状の深さが“科学的根拠”への期待を強めていると考えられる。一方、「スマホ依存タイプ」や「お手軽老眼タイプ」は、機能性表示食品であるかどうかは特に重視しておらず、ユーザーのタイプによってトリガーは異なっている。

◆また、一般のサプリメントと比較したイメージでは、機能性表示食品には「効果」「科学的根拠」「症状改善」への評価が集まり、値段が高いと感じながらも、確かな改善を求めて選択されやすい構造が確認された。

◆本調査では、さらに主要4ブランド（えんきん／ルテイン光対策／ロートV5a／UHAグミサプリ ルテイン）について、購入の背景・選択理由・継続要因を分析し、アイケア市場における機能性表示食品の役割と成長余地を明らかにしている。

【主な調査内容】
■ 現在悩んでいる目の症状
■ 眼病・アイフレイルの実態
■ アイケア対策の実態
■ 対策商品の利用実態
■ 魅力を感じるヘルスクレーム
■ 今後の意向

【調査実施日】
2025年10月10日～15日

【調査方法】
WEBによるアンケート調査
調査エリア：全国
対象：目の健康のために機能性表示食品を摂取している20～70代の男女1,236人
　　　（20～70代の男女70,000人から抽出）
※今回の調査では、事前調査の結果を基にしたウエイトバック集計を行っているため、n数や出現率に誤差が生じている。

目次
■調査概要
■被験者特性
■事前調査
■本調査

【分析編】
1. 症状の実態
参考：アイフレイルの実態
2. 症状とつらさの関係
3. 症状の原因
4. アイケア対策のベネフィット
参考：スクリーンタイムの影響
5. サプリメント・健康食品の位置づけ
6. 一般のサプリメントと健康食品の位置づけ
7. 「機能性表示食品」としての意識
8. 機能性表示食品が購入のきっかけになった理由
9. 機能性表示食品の摂取トリガー
10. 機能性表示食品の継続トリガー
11. アイケア対策商品の摂取状況
12-1. アイケア対策商品のユーザー層
12-2. アイケア対策商品の強み・特徴
12-3. アイケア対策商品に期待する効果と効果実感度
参考：スマホ依存タイプのカスタマージャーニー
13. 今後の商品像
14-1. クラスターの概要①
14-2. クラスターの概要②
15-1. クラスターの特徴（眼病タイプ・スマホ依存タイプ）
15-2. クラスターの特徴（こだわり疲れ目タイプ・ガチ疲れ目タイプ）
15-3. クラスターの特徴（お手軽老眼タイプ・まじめ老眼タイプ）
16-1. クラスター別分析：眼病タイプ
16-2. クラスター別分析：スマホ依存タイプ
16-3. クラスター別分析：こだわり疲れ目タイプ
16-4. クラスター別分析：ガチ疲れ目タイプ
16-5. クラスター別分析：お手軽老眼タイプ
16-6. クラスター別分析：まじめ老眼タイプ

【集計編】
1.現在悩んでいる目の症状（MA）
2.症状のつらさ（SA）
3.症状を感じるタイミング（MA）
4-1.目の悩みの原因（MA）
4-2.目の悩みの最大の原因（SA）
5.日常生活への支障（MA）
6.スクリーンタイム（SA）
7-1.これまでに病院で治療を受けたことがある目の病気（MA）
7-2.現在病院で治療を受けている目の病気（MA）
8.アイケアに関する情報源（MA）
9-1.アイケア対策を行う理由・目的（MA）
9-2.アイケア対策を行う最大の理由・目的（SA）
10.アイケア対策のイメージ（MA）
11.アイケア対策としてサプリ・健康食品を摂取する理由（MA）
12.目の健康のために意識的に摂取している食品（MA）
13-1.知っている成分（MA）
13-2.目の健康に効果があると思う成分（MA）
13-3.目の健康のためにサプリ・健康食品で摂取している成分（MA）
14.成分のイメージ（MA）
15.機能性表示食品の摂取よりも前に行っていたアイケア対策（MA）
16-1.知っている商品（一般のサプリ・健康食品）（MA）
16-2.これまでに摂取したことがある商品（一般のアイケアサプリ・健康食品）（MA）
17.商品の選択理由（一般のアイケアサプリ・健康食品）（MA）
18-1.一般のアイケアサプリ・健康食品を摂り始めたきっかけ（MA）
18-2.機能性表示食品のアイケアサプリ・健康食品を摂り始めたきっかけ（MA）
19-1.機能性表示食品のアイケアサプリ・健康食品の重視点（MA）
19-2.機能性表示食品のアイケアサプリ・健康食品の最大の重視点（MA）
20.機能性表示食品と意識しての購入か（SA）
21.機能性表示食品が購入のきっかけになった理由（MA）
22-1.知っている商品（MA）
22-2.これまでに摂取したことがある商品（MA）
22-3.現在摂取している商品（MA）
22-4.現在メインで摂取している商品（SA）
23.商品に興味を持つきっかけとなった媒体（MA）
24.商品の選択理由（MA）
25.商品の摂取タイミング（MA）
26.商品に期待する効果（MA）
27.効果の実感度（SA）
28.商品の摂取頻度（SA）
29.商品の継続期間（SA）
30.商品の購入回数（SA）
31-1.普段利用する購入先（MA）
31-2.最もよく利用する購入先（SA）
32.商品の継続理由（MA）
33.商品の不満点（MA）
34-1.今後摂取したいヘルスクレーム（MA）
34-2.今後最も摂取したいヘルスクレーム（SA）
35-1.魅力を感じるWヘルスクレーム（MA）
35-2.最も魅力を感じるWヘルスクレーム（SA）
36.今後摂取したいアイケア対策商品の付加価値（MA）
37-1.今後摂取したいアイケア対策商品の剤型（MA）
37-2.今後最も摂取したいアイケア対策商品の剤型（SA）
38.アイケア対策商品に費やしてもいいと思う1ヶ月あたりの金額（SA）
39.アイフレイルの認知度（SA）
40.アイフレイルのチェックリスト（MA）
41.ドクターズサプリメントの摂取率・摂取意向（SA）
42.価値観・ライフスタイル（SA）

【資料体裁】
A4判125頁

【発刊日】
2025年11月14日