コンシューマーレポートNo.365
2024年 大人のアトピーの実態と化粧品ニーズ(第2弾)

-アトピー女性の処方薬・市販薬・化粧品のニーズを症状レベル別に分析-

商品番号 cr210240506
価格 ¥ 506,000 税込
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【調査概要】
◆今回、アトピー女性の肌悩みや対策実態、化粧品へのニーズ、通院状況などを探るべく、『現在アトピー性皮膚炎の症状があり、「顔」になにかしらの肌トラブルや悩みを抱えている20~60代の女性936名』を対象にアンケート調査を実施した。なお、こちらは2018年に実施した調査のリニューアル版となる。

◆調査の結果、調査対象者である『現在「顔」のアトピー症状に悩む20~60代女性』の割合は全体の2.7%となり、2018年調査時からほとんど変化はなかった。また、今回はアトピー症状のレベルを測る客観的な指標として「POEMスコア」の結果を用い、調査対象者を症状レベル別に分類。その結果、「軽度~中等度の湿疹レベル」が全体の6割程度を占め、「重度~非常に重度の湿疹レベル」の人は15%ほどとなった。

◆アトピー女性の肌悩みトップ3は「乾燥・かさつき」「かゆみ」「肌荒れ」となった。特に「かゆみ」や「肌荒れ」は一般女性における出現率と比較すると2倍以上高くなっており、アトピー女性特有の肌悩みであるといえる。

◆皮膚科・クリニックへの通院状況をみると、現在通院している人の割合は72.9%となり、現在使用している処方薬で最も多いのは「ヒルドイド」であった。

◆スキンケア化粧品の使用実態をみると、「化粧水」の使用率が78.1%と最も高く、次いで「洗顔料」が77.0%、「クレンジング」が66.4%と続いている。また、アトピーの治療や緩和のために処方薬の使用が重要だと考えている人は89.2%、スキンケア化粧品では77.2%であった。さらにアトピー女性の約半数が肌悩みの解決のためにスキンケア化粧品に期待しているなど、アトピー女性にとって化粧品は処方薬と同じくらい重要な位置づけになっているといえる。

◆敏感肌コスメに対する意識では、全体の42.2%がスキンケア化粧品を選ぶ際に「敏感肌用であること」を重視。また、全体の63.3%が現在敏感肌スキンケアブランドを使用しており、使用率が最も高いブランドは「キュレル(花王)」であった。

◆このほか、全体の約4割が診察中に医師にスキンケアの相談をした経験があり、相談経験のある人はない人に比べ化粧品の情報源として「医師・看護師」を参考にしている人がより多かった。また、医師から薦められた化粧品を購入したことがある人の割合は29.9%と約3人に1人が該当。これらの結果より、アトピー女性にとって皮膚科・クリニックがスキンケアの重要な情報収集の場であり、新たな化粧品との出会いの場でもある可能性が示唆されている。

◆当調査ではアトピー女性の肌悩み、処方薬や化粧品での対策実態、通院実態、敏感肌コスメへのニーズなどを調査。さらに、年代別に加えて「積極治療タイプ」「アトピー受忍タイプ」「あきらめタイプ」「アトピー甘受タイプ」「悩み相談タイプ」「コスメ志向タイプ」のクラスター別でも分析しているため、アトピー肌や敏感肌女性をターゲットとした化粧品の商品開発や販売戦略に活用できるレポートとなっている。

【主な調査内容】
■アトピー症状の実態
■処方薬・市販薬・スキンケア化粧品の重要度
■通院状況・使用している処方薬
■スキンケア化粧品の使用実態
■敏感肌コスメの使用実態
■皮膚科・クリニックへの要望
■メイクアップ化粧品の使用実態 など

【調査方法】
WEBによるアンケート調査
調査エリア:全国
対象:現在、アトピー性皮膚炎の症状があり、「顔」になにかしらの肌トラブルや悩みを抱えている20~60代の女性936人
(20~60代の女性50,000人から抽出)
※今回の調査では、事前調査の結果を基にしたウエイトバック集計を行っているため、N数や出現率に誤差が生じている。

【調査実施日】
2024年11月18日

目次
■調査概要
■被験者特性
■事前調査
■本調査

【分析編】
1. 「顔」のアトピーに悩む女性の割合
2. アトピー症状の実態
3. アトピー女性の肌悩み
4. 通院の実態
5-1. スキンケア化粧品の使用実態①(使用アイテム・情報源)
5-2. スキンケア化粧品の使用実態②(重視ポイント)
6. スキンケア化粧品の重要度
7-1. 敏感肌用スキンケアの使用実態①(重視度)
7-2. 敏感肌用スキンケアの使用実態②(ブランド認知度・使用率)
7-3. 敏感肌用スキンケアの使用実態③(購入チャネル)
8. メイクアップの意識・実態
9-1. 皮膚科・クリニックでの化粧品の購入実態
9-2. 皮膚科・クリニックへの要望
10. アトピー女性のクラスター概要
参考①. クラスター分析:コスメ志向タイプ
参考②. クラスター別分析:アトピー甘受タイプ

【集計編】
1. アトピーと診断された時期(SA)
2. 顔で気になるアトピーの症状(MA)
3. アトピー症状の出方(SA)
4. アトピーに悩んでいる期間(SA)
5. アトピーの症状がひどくなる時(MA)
6. 肌悩みとアトピーとの関係性(SA)
7. 肌悩みに対するスキンケア化粧品への期待度(SA)
8-1. アトピーに対する処方薬の重要度(SA)
8-2. アトピーに対する市販薬の重要度(SA)
8-3. アトピーに対するスキンケア化粧品の重要度(SA)
9. アトピーの緩和・予防のために実施していること(MA)
10. アトピーの悩みの相談相手(MA)
11. アトピーによる日常生活への影響(SA)
12. アトピーに関する考え方(SA)
13. 皮膚科・クリニックへの通院状況(SA)
14. 通院している皮膚科・クリニックの形態(SA)
15. 使用している塗り薬(処方薬)(MA)
16. 皮膚科・クリニックでの経験(SA)
17-1. これまでに使用したことがある市販薬(MA)
17-2. 現在使用している市販薬(MA)
18. 処方薬・市販薬の効果実感度(SA)
19. 塗り薬の不満点(MA)
20. 皮膚科・クリニックに通院していない理由(MA)
21. 使用しているスキンケア化粧品(MA)
22. アトピーの時のスキンケアで意識していること(MA)
23. 塗り薬・スキンケア化粧品の使用目的(MA)
24-1. スキンケア化粧品の重視ポイント(MA)
24-2. スキンケア化粧品の最重視ポイント(SA)
25. 肌にやさしい化粧品の判断基準(MA)
26-1. 知っている成分(MA)
26-2. スキンケア化粧品で取り入れている成分(MA)
26-3. スキンケア化粧品で使用を避けている成分(MA)
27. スキンケア方法や化粧品に関する情報源(MA)
28. スキンケア化粧品に対する「敏感肌用」の意識(SA)
29-1. 知っている敏感肌用スキンケアブランド(MA)
29-2. これまでに使用したことがある敏感肌用スキンケアブランド(MA)
29-3. 現在使用している敏感肌用スキンケアブランド(MA)
30. 敏感肌用スキンケアブランドのイメージ(MA)
31. 敏感肌用スキンケアブランドの選択理由(MA)
32. 敏感肌用スキンケアブランドの購入場所(MA)
33-1. 使用しているメイクアップアイテム(MA)
33-2. アトピーの時は使用を避けるメイクアップアイテム(MA)
34. アトピー症状が出ている時のメイク方法(MA)
35. スキンケア・メイクアップへの影響(SA)
36. 普段使用しているボディケア商品(MA)
37. 皮膚科・クリニックでの化粧品に関する経験(SA)
38. 皮膚科で薦められた化粧品ブランドを購入した理由(MA)
39-1. アトピー症状の緩和に効果があると思う食品・成分(MA)
39-2. アトピー症状の緩和のため摂取している食品・成分(MA)
40-1. アトピー症状を悪化させると思う食品・成分(MA)
40-2. アトピー症状を悪化させないため摂取を避けている食品・成分(MA)
41. 化粧品メーカー・美容部員への要望(MA)
42. 皮膚科・クリニックの医師・看護師への要望(MA)
43. 好ましい医師の性別(SA)
44. POEMスコア(SA)
45. アトピー以外に持っているアレルギー症状(MA)
46. 価値観・ライフスタイル(SA)

【資料体裁】
A4判123頁

【発刊日】
2025年1月31日