コンシューマーレポートNo.346
2023年　敏感肌コスメの使用実態と今後の商品ニーズ（第2弾）

ーコロナが明けても衰えぬ敏感肌意識、その実態はどう変わったのか？ー

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担当リサーチャーインタビュー記事掲載中！！
―リサーチャーに聞く！＃75　『2023年　敏感肌コスメの使用実態と今後の商品ニーズ（第2弾）』
https://www.tpc-cop.co.jp/topics/4268/


【調査概要】
◆今回、敏感肌女性の敏感肌に対する意識・美容行動の実態を探るべく、『現在敏感肌の自覚があり、敏感肌用の化粧品（スキンケア）を使用している20～60代の女性1,240人』を対象にアンケート調査を実施した。なお、今回は2021年実施の前回版から2回目の調査となる。

◆その結果、調査対象者である『敏感肌用スキンケアを使用している敏感肌女性』の人口ボリュームは2021年からわずかに増加した。さらに、年代別の構成比をみると、40～50代が増えた一方で20代のボリュームが大きく減少するなど、中身に変化がみられた。また、敏感肌による悩み度合いの変化をコロナ前後でみると、コロナ流行をきっかけに高まった敏感肌の悩み度合いは現在も大きく減少しておらず、敏感肌意識が定着していることがうかがえる。

◆敏感肌女性が化粧品を選ぶ際の情報源としては、「アットコスメなどの口コミサイト」「SNS」「Youtube」などが上位にあがった。その中でも特に「Youtube」を参考にする人の割合はこの2年間で6.5ポイント増加している。

◆敏感肌女性はスキンケアを選ぶ際、「自分の肌に合っていること」を最も重視している。また、「自分の肌に合う」スキンケアの判断基準として、”肌につけて刺激や負担を特に感じなければ肌に合っている”と認識する人が多い傾向にあった。

◆敏感肌女性が思う「肌にやさしい化粧品」の基準としては、「アルコールフリーであること」が最も多かった。また年代別に特徴をみると、年代が上がるほどアルコールや防腐剤、界面活性剤などの有無を気にしており、「〇〇フリー」という処方を「肌にやさしい」と捉える人が多くなっている。

◆敏感肌用スキンケアの使用アイテムでは化粧水の使用率が最も高く、次いで乳液、クリーム、洗顔料などと続く。また、スキンケアのアイテムを選ぶ際は、どのアイテムにおいても「肌に刺激がないこと」「肌にやさしいこと」「保湿力の高さ」のいずれかを1番に重視している。

◆敏感肌用スキンケアブランドの使用実態をみると、現在使用しているブランドでは「キュレル（花王）」が25.5%で最も多く、次いで「無印良品 敏感肌用シリーズ（良品計画）」が25.2%、「イハダ（資生堂）」が7.9%となった。前回調査と比べると、「イハダ」の現在使用率が増加した。また、ブランド認知度では、前回調査時より「カルテHD（コーセーマルホファーマ）」の数値が24.5ポイント増と大幅に増加した。

◆当調査では敏感肌女性の敏感肌に対する意識、コロナ前後での変化、スキンケア・メイクの取り組み、主要な敏感肌スキンケアブランドの特徴、今後のケア意向などを調査。さらに、年代別に加えて「積極派」「流行派」「保守派」「不安派」「追従派」「倹約派」「消極派」の7つのクラスターでも分析している。

【主な調査内容】
■現在・過去のマスクの着用状況
■敏感肌の肌悩み、継続期間
■敏感肌用スキンケアの選び方、重視ポイント
■敏感肌用スキンケアブランドの認知度・使用率・ブランド評価
■敏感肌女性のメイク実態
■今後の敏感肌化粧品でのケア意向・ニーズ　など

【調査方法】
・WEBによるアンケート調査
・調査エリア：全国
・対象：現在、敏感肌の自覚があり、敏感肌用の化粧品（スキンケア）を使用している20～60代の女性1,240人

目次
■調査概要
■被験者特性
■事前調査
■本調査

【分析編】
1. コロナ前後での敏感肌女性の変化
2. 敏感肌女性の肌悩み
3. 敏感肌症状の継続期間
4. 敏感肌用化粧品の選び方（情報源）
5. 敏感肌用スキンケアの重視ポイント
6-1. 敏感肌用スキンケアの使用アイテム（全体）
6-2. 敏感肌用スキンケアアイテムの重視ポイント（クラスター別の特徴）
7-1. 敏感肌用スキンケアブランドの使用実態①（認知度・使用率）
7-2. 敏感肌用スキンケアブランドの使用実態②（ユーザー定着率）
7-3. 敏感肌用スキンケアブランドのトライアル・リピートへの移行率
7-4. 敏感肌用スキンケアの重視ポイントとブランドイメージのギャップ
7-5. 敏感肌用スキンケアブランドのスイッチ状況
参考：カルテHDユーザーのプロファイル
8. 敏感肌女性のメイク実態
9. 敏感肌×エイジングケア・美白ケアに対するニーズ
10-1. クラスター別分析：積極派（アクティブタイプ）
10-2. クラスター別分析：流行派（トレンドタイプ）
10-3. クラスター別分析：保守派（コンサバタイプ）
10-4. クラスター別分析：不安派（ウォーリータイプ）
10-5. クラスター別分析：追従派（フォロワータイプ）
10-6. クラスター別分析：倹約派（ローコストタイプ）
10-7. クラスター別分析：消極派（ノンアクティブタイプ）

【集計編】
1-1. マスクの着用状況-個人判断になる前-（MA）
1-2. マスクの着用状況-個人判断になって以降-（MA）
2-1. 現在気になっている肌悩み（MA）
2-2. 最も気になっている肌悩み（SA）
2-3. コロナウイルスをきっかけに気になるようになった肌悩み（MA）
3. 肌悩みと敏感肌との相関（SA）
4. 敏感肌になっていると思う肌の症状（MA）
5. 敏感肌症状の継続期間（SA）
6. 肌が敏感だと感じやすいとき（MA）
7-1. 敏感肌の悩み度合い-現在-（SA）
7-2. 敏感肌の悩み度合い-コロナ流行中-（SA）
7-3. 敏感肌の悩み度合い-コロナ流行前-（SA）
8. 症状による日常生活への影響（SA）
9. スキンケア・メイクへの不満や悩み（SA）
10. スキンケアで意識していること（MA）
11-1. 普段参考にしている情報源（MA）
11-2. 購入の決め手となる情報源（MA）
12-1. 敏感肌用スキンケアの重視ポイント（MA）
12-2. 敏感肌用スキンケアの重視ポイント（SA）
13. 肌にやさしい化粧品の基準（MA）
14-1. 知っている美容成分（MA）
14-2. 取り入れたことがある美容成分（MA）
14-3. 現在取り入れている美容成分（MA）
14-4. 敏感肌に刺激があると思う美容成分（MA）
15-1. 知っている敏感肌用スキンケアブランド（MA）
15-2. 使用したことがある敏感肌用スキンケアブランド（MA）
15-3. 現在使用している敏感肌用スキンケアブランド（MA）
16. 敏感肌用スキンケアブランドのイメージ（MA）
17. 使用している敏感肌用スキンケアアイテム（MA）
18. クレンジングの重視ポイント（MA）
19. 洗顔料の重視ポイント（MA）
20. 化粧水の重視ポイント（MA）
21. 乳液の重視ポイント（MA）
22. 美容液の重視ポイント（MA）
23. クリームの重視ポイント（MA）
24. オールインワンの重視ポイント（MA）
25. シートマスク・パックの重視ポイント（MA）
26. 日焼け止めの重視ポイント（MA）
27. 日焼け止め・紫外線対策に対する意識（SA）
28. 敏感肌用スキンケアを知った媒体（MA）
29. 敏感肌用スキンケアを選んだ理由（MA）
30. ブランドが自分の肌に合っていると思った理由（MA）
31. 初めての化粧品を使う前にすること（MA）
32. ブランドの継続意向（SA）
33. ひとつ前に使っていた敏感肌用スキンケアブランド（MA）
34. メイクで起きた肌トラブル（MA）
35. メイクの悩み・不満（MA）
36. メイクで意識していること（MA）
37. 肌が敏感なときのメイク方法（MA）
38-1. 普段使っているメイクアイテム（MA）
38-2. 肌が敏感なときは使用を避けるメイクアイテム（MA）
38-3. 肌が敏感なときは低刺激なものに変更するメイクアイテム（MA）
38-4. マスクの個人判断以降、使用頻度が増えたメイクアイテム（MA）
39. 肌が敏感なときにファンデーションを避ける理由（MA）
40-1. 使用したことがある敏感肌用メイクブランド（MA）
40-2. 現在使用している敏感肌用メイクブランド（MA）
41. 敏感肌用のメイクブランドを使わない理由（MA）
42. 敏感肌用のベースメイクに求めること（MA）
43. 皮膚科への通院状況（SA）
44. 皮膚科に通院している理由（MA）
45. 使用している塗り薬（MA）
46. 次に使ってみたい敏感肌用スキンケアブランド（MA）
47. 敏感肌＋αケアに対するニーズ（SA）
48. 化粧品メーカーや美容部員への要望（MA）
49-1. 今後のスキンケアの意向（SA）
49-2. 今後のメイクアップの意向（SA）
50. 美容に対する価値観（SA）
51. ライフスタイル・価値観（SA）

【調査実施日】
2023年10月27日

【発刊日】
2023年12月22日

【資料体裁】
A4判133頁